今回の記事は、Excelのデータベースをピボットテーブルで集計したとき、参照元データ(データソース)の集計値とピボットテーブルの集計値が合わない(一致しない)と悩んでいる方に向けた記事です。
このブログは、株式投資Excelテンプレート(楽天SBI証券・NISA対応)でポートフォリオの作り方の記事を配信しています。このテンプレートを使うときによくあるミスを取り上げて記事にしました。
私の経験から結論は、その原因のほとんどが、
- エラー表示(空白も含む)の中に答えがある(今回の記事)事例:コード表に未登載
- 「範囲の更新忘れ」か「範囲指定の間違い」(別記事を参照)
です。(※②の「範囲の更新忘れ」か「範囲指定の間違い」と思う方は、「範囲の更新忘れ」か「範囲指定の間違い」(別記事)を先に参照してください。)
普通のピボットテーブル利用の場合は、②の「範囲の更新忘れ」か「範囲指定の間違い」が多いと思いますが、私が配信しているテンプレートでは、「エラー表示(空白も含む)の中に答えがある」という場合がよくありますので、【超レア】として記事にしました。
今回の記事では、①のエラー表示(空白も含む)の中に答えがある場合について説明します。
こんな人におすすめの記事です。
- 仕訳した参照元データ(データソース)をピボットテーブルで種類別に集計をしたが、集計値(合計)が参照元データの集計値(合計)と合わない、と悩んでいる人
- 「範囲の更新忘れ」や「範囲指定の間違い」が原因ではなく、参照元データと集計(合計)が合わない原因が分からない人
わかれば簡単なことなんですが、わかるまでに意外と時間を要することがあります。しばらくしないと再度おなじ間違いをするExcelあるあるです。
目次
【エクセル:エラー事例】ピボットテーブルの集計(合計・総計)が参照元データの集計と合わない場合・事例その1(株式投資Excelテンプレートで例示)
当ブログの株式投資Excelテンプレート(楽天SBI証券・NISA対応)を例に説明します。(※数値はアレンジしています)
ピボットテーブルの時価評価額が20万円少ない!
下の図は、データベースの実際の時価評価額が「2311万4250円」であるのに、ピボットテーブルの時価評価額が「2291万4250円」と「20万円」少ないケースです。
ピボットテーブルのフィルター機能の確認
このとき、下の図のように、ピボットテーブルのフィルターは、「1株式・投信等」「2現金・米国債など」「3貴金属・コモ・仮通」の3カ所にチェックが入っています。
これは、下記の「注意(チェック)-1」のように、テンプレート自体がこの3カ所にチェックされているため、その3カ所の合計値を集計しているのです。
しかし、実際は、「エラー表示」の中に不足している「20万円」があったため、「20万円不足」していたのです。
ピボットテーブル集計時の【注意(チェック)-1】
これは、楽天証券のWEBサイトのデータで資産の見える化をするテンプレートの使い方の記事を参照しています。
この間違いの原因は、理由がわかればなんでもないのですが、最初は、表示されていないのでなかなかわかりません。
ですから、ピボットテーブルでの集計値が合わない場合は、フィルターを3カ所だけでなく、「すべて選択」にチェックを入れて全体を表示させ「エラーの中(または空白)」に数値が入ってないかを確認してください。
特に私の株式投資テンプレートの場合、不揃いデータを集計するという、一見すると邪道なやり方ですから、エラー表示や空白表示はあって当然で、参照元のデータソースに多数あります。ですから、最初の段階で、フィルターでエラー表示や空白表示をハズして設定して配信していますので、充分注意をしてください。
フィルター機能を「すべて選択」し間違い箇所がないかを確認する(エラー表示や空白に数値があれば間違い)
そうすれば、下の図のように、エラー表示の「#N/A」に「20万円」の表示があることがわかります。
「#N/A」に「20万円」表示の箇所と原因の確認
このエラー表示の「#N/A」に「20万円」の表示がある部分をクリックすれば、別シートに、「#N/A」が全て表示され、その中に「20万円」その箇所が表示されます。それが、下の図です。
その箇所を元のデータベースで見ると、下の図のように、エラー表示となっており、その原因が、
- VLOOKUP関数が参照する「コード表」に新規の銘柄「00-KKSBI証券」が未登載
であったため、ということがわかりました。
【エクセル:エラー事例】ピボットテーブルの集計(合計・総計)が参照元データの集計と合わない場合の原因と対策
【原因】
原因は
- VLOOKUP関数の参照先の「コード表」に新規の銘柄「00-KKSBI証券」が未登載
でした。ですから、その銘柄をコード表に登載すれば問題は解決します。
【対策】~新規銘柄をコード表へ搭載
コード表への搭載方法は下記を参照してください。
VLOOKUP関数については←ことらを(Microsoftサポートより)
まとめ:【エクセル:エラー事例】ピボットテーブルの集計(合計・総計)が参照元データの集計と合わない場合の原因と対策
今回の記事は、こんな人におすすめの記事です。
- 仕訳した参照元データ(データソース)をピボットテーブルで種類別に集計をしたが、集計値(合計)が参照元データの集計値(合計)と合わない、とエラーで悩んでいる人
- 「範囲の更新忘れ」や「範囲指定の間違い」が原因ではなく、参照元データと集計(合計)が合わない原因が分からない人
Excelのデータベースをピボットテーブルで集計したとき、参照元データ(データソース)の集計値とピボットテーブルの集計値が合わない(一致しない)原因は、そのほとんどが
- エラー表示(空白も含む)の中に答えがある(この記事)
- 「範囲の更新忘れ」か「範囲指定の間違い」(別記事)
の2つです。
そのうち最初の
- ①の「エラー表示(空白も含む)の中に答えがある場合」
をこの記事で紹介しました。
そのエラー表示の原因は、
- VLOOKUP関数の参照先の「コード表」に新規の銘柄「00-KKSBI証券」が未登載
だったからでした。
わかれば簡単なことなんですが、データが多くなるとわかるまでに意外と時間を要することがあります。しばらくしないと再度おなじ間違いをするExcelあるあるですから、しっかりと覚えておいて下さいね。
【関連記事】そのほか、ピボットテーブルのよるあるミスを下に書き出して記事にしましたので参照してください。
株管理ポートフォリオ作成の基本記事はコチラです。
これまでに公開したテンプレートに関する記事一覧はコチラです。(リスク別テンプレート一覧はコチラです。)
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