今度は為替リスク(円高リスク)対策用テンプレートの使い方ということじゃな。「SBI証券・親子2世代運用・積立NISA等対応版」の。
今回の記事は、こんな人におすすめです。
- 急激な円高となった際、狼狽せず落ち着いて資金管理できるように、事前に円高による大幅下落を想定・シミュレーションしたい人
- My資産を「為替リスク・有」資産と「為替リスク・なし」資産にわけ、その評価額とその割合を把握しておきたい人
- この記事のテンプレートでは「表面上の海外通貨建て資産」を「為替リスク・有」資産、「表面上の円建て資産」を「為替リスク・なし」資産と捉えています。(※海外通貨建ては通常ドル建てが多いと思われ、この記事のテンプレートでは海外通貨は全てドル建てです。)
- 家族(複数人名義)のSBI証券の証券口座と銀行口座を一体化して、エクセル・ピボットテーブルでポートフォリオを作成して資金管理を行いたい人(銀行口座を含む)
- シニアの方、シニアの親を持つ方で2世代運用を考えている人
- NISAの管理(一般NISA、積立NISA、ジュニアNISA)もおこないたい人
- 証券会社WEBサイトのMy資産ではなく、自分なりのオリジナルな仕訳をして見える化、可視化、ビジュアル化したい人
- 確認用、検算用として日々の資金管理のサブで別角度から集計をしたい人
配信するテンプレートでは、購入銘柄や数字は、アレンジさせていただいております。
みなさまの何か役に立てれば幸いです。
当ブログでは、2023年末まではSBI証券と楽天証券とSBIネオモバイル証券の3つの証券会社をカバーしていましたが、2024年からは、SBIネオモバイル証券がSBI証券に統合されたため、当ブログがカバーしている証券会社は、SBI証券と楽天証券の2つとなりました。そのため、同2社をお使いの方は、同2社合体版をダウンロードしてお使いください。
※既に3社合体版を使っている方へ~【3社合体版のテンプレートから2社合体版への変更の場合】は、SBIネオモバイル証券の部分をエクセル(Googleスプレッドシート)の「行削除」で削除すれば簡単に変更できます。
目次
当記事のポートフォリオ作成における「為替リスク」の捉え方(表面上)
「表面上の円建てか否か」で為替リスクを区分
おまえさん、ちょっと聞くけど、暴落リスクはリーマンショックなど酷い目にあった人が多かったことは聞くけど、為替リスクというのは、そんなにリスクが大きいのかい?
私も、為替リスクの言葉の意味は知ってたけど、実際に自分のMy資産でシミュレーションをやってみるまで、その恐ろしさを実感できませんでした。
今回は、私達のように日本で生活し株式投資でドル資産を多く持っている人にとっての為替リスク、つまり円高になれば円換算評価額が下落するという意味での為替リスクです。
じゃなさん、円安から大きく円高に振れたときのことをシミュレーションして頭の中に織り込んでおいて、急激かつ大幅に円高になったときに、狼狽しないでいいように資金管理してください、という話です。
そうかい。でも最近、有名なユーチューバーさんが、米国株の為替リスクは米国の成長と比べたら微々たるもので心配するな、とも言ってたけどな。
でも、じゃなさん、あなたの歳はいくつですか?
分かったワイ。早く、為替リスクのシミュレーションの説明しろ!
もう1点、大事な点を追加しておきますが、今回の記事のテンプレートの為替リスクの計算については、
・円建ての投資信託
・東証上場の米国ETF
など、たとえ米国株を対象とした商品であってもなんら考慮していませんので、ご了承ください。
それって、その分はさらに振れ幅が大きくなるってことじゃな。
そうです。
【追記】【表面上でなく、実質上で為替リスクの有無を区分】【SBI証券版】為替ヘッジなしの投資信託(ドル建ての商品を含む)、東証上場の為替ヘッジなしの米国ETFを考慮したバージョン(実質、ドル建て商品は「為替リスク・あり」とする)の記事は、こちらです。
紛らわしくなったな。
紛らわしくなってすみません。(_ _)ごめんなさい。
ワシがまとめると、要するに、表面上、証券会社のサイトで「円建て」のものと「ドル建て等海外通貨建て」のもので分けて、「為替リスク」を計算した、ということじゃな?
そうです。今回の記事は表面上の
- 表面上の「円建て」~円の現金、円の現物、円の投信は、「為替リスク・なし」
- 表面上の「ドル建て等」~米ドル現金、米ドル現物等は、「為替リスク・あり」
ということで為替リスクの有無を区分しているということです。
※楽天証券版はコチラ→【表面上の円建てか否かで為替リスクを区分】円高リスク対策テンプレート【楽天証券・版】
【エクセル】急激な円高を想定した資産管理ポートフォリオ作成用のテンプレート【為替リスク:表面上の円建てか否かで区分】【SBI証券・親子2世代運用・積立NISA等対応版】 のダウンロード
今回の記事のテンプレートのダウンロードは、下のダウンロードボタンを押して下さい。
このテンプレートには、下のとおり、1個のExcelファイルにシート毎に分けて保存しています。
- 【B】コード表(自作) ※デモテーブル、銘柄テーブル
- 【C】データベース・SBI証券1社・親子3人分 ※各証券会社のデータを共通化用データベース
- 【D】為替リスクの見える化 ~ My資産の通貨別・ポートフォリオ、ドル円の為替リスクのシミュレーション(My資産の総額、増減など) ※これは【C】データベースと連動しています。
注意事項
マクロは使っておらず、カスタマイズは可能です。
ダウンロードは自由ですが、ご利用は自己責任でお願いします。
※ダウンロードの際は、プライバシーポリシー/免責事項/著作権/リンク等を参照下さい。
当ファイルを利用することにより生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
質問や要望などありましたら、お問い合わせフォームにご連絡ください。できるだけのことはさせていただきます。
【エクセル】急激な円高を想定した資産管理ポートフォリオの作り方とテンプレートの使い方【為替リスク:表面上の円建てか否かで区分】【SBI証券・親子2世代運用・積立NISA等対応版】~「為替リスク(円高リスク)の見える化」手順
為替リスクのシミュレーション・見える化は、次の3つからなっており、順に説明します。
■1. 通貨別・My資産ポートフォリオ(見える化)■現在のドル資産保有額、割合
【C】データベースをピボットテーブルで集計グラフ化(見える化)
■2. 為替リスク・シミュレーション■
1.で集計された数値を基に、円高円安方法にシミュレーション
■3. 為替リスク・グラフ(見える化)■
2.のシミュレーションした数値を基にグラフ化(見える化)
今回の説明では、数字をアレンジしていますので、使うときは自分の資産(金額)を入れて行ってください。
ダウンロードしたファイルの中に 「【D】為替リスクの見える化 」というシートがありますので、それを見れば全体が俯瞰して見えます。拡大すれば、具体的に実行する手順もわかります。
1 通貨別・My資産ポートフォリオ(見える化)
まず、為替リスクのシミュレーションの基本となる「通貨別・ポートフォリオの見える化」(現在の保有資産)の数字(金額や割合)を出す。その方法は、【C】データベースをエクセルのピボットテーブルを利用しての集計です。
この資産は、「円建て」と「ドル建て」のみです。
図解の説明(赤丸①~⑤)~通貨別・ピボットテーブル集計から二重円グラフまで
①現在の通貨別割合の集計~ピボットテーブルで作成
・④⑤は、ピボットテーブルのフィールド確認や変更する場合の方法
・④:ピボットテーブルの集計表の中で右クリックして「フィールドリストを表示する」
・⑤:①のピボットテーブルのフィールドの選択状況
②補助表の作成~二重円グラフ用の補助表
・①ピボットテーブルから③のグラフを作成するため補助表を作成
③通貨別・ポートフォリオ(見える化)
・現在の通貨別の保有資産額と保有割合の算出結果
現金にしろ株式にしろETFにしろ、ドル建ての保有額、保有割合が多いほど為替リスクが大きい。注意!
2 My資産ポートフォリオの「為替リスク・シミュレーション」
図解の説明(赤丸⑥~⑨)~通貨別・保有資産のドル円レートによるシミュレーション
⑥基準日の日本円保有額と米ドル保有の円換算評価額~ピボットテーブルで作成
・⑦は、ピボットテーブルのフィールドの選択状況
⑧基準日のドル円のレート(手動or関数設定)~今回は手動で入力
SBI証券のWEBサイトから、為替レートをコピペして下さい。
⑨基準日のドル円レートを基に、円安・円高での保有米ドルの円換算評価額と総額及び増減額のシミュレーション(下記グラフの参照元データとなる)
【独り言】~円高に振れたら、円の下落幅が大きいな-。これに株価の暴落が重なったら、…………。やはり資金に余裕を持たせておかんとイカンわ。特に高齢者は。株は余裕資金でじゃな。~
3 My資産ポートフォリオ「為替リスク・シミュレーションのグラフ化(見える化)」
図解の説明(赤丸⑩~⑪)~通貨別・保有資産のドル円レートによるシミュレーションのグラフ化(見える化)
⑩為替リスクと資産の総額のシミュレーション
・ドル円レートとMy資産の総計額のシミュレーション
⑪為替リスクと資産の増減額のシミュレーション
・ドル円レートとMy資産の増減額のシミュレーション
じゃなさん、このシミュレーションを見て、どうですか?
為替のリスクの意味が分かった。持っている額にもよるが、円高になるとワシでも100万、200万減る、と言うこと。
【独り言】~じゃなさん、ドル資産そんなに持ってたっけ?~
コード表の作成方法
【まとめ】【図解エクセル】<無料>明日の急激な円高を想定した株管理ポートフォリオの作り方とテンプレートの使い方【為替リスク:表面上の円建てか否かで区分】【SBI証券・親子2世代運用・積立NISA等対応版】
今回のテンプレートは、私が作成し利用しているものです。下のような人の悩み解決ができれば幸いです。
- 急激な円高となった際、狼狽せず落ち着いて資金管理できるように、事前に円高による大幅下落を想定・シミュレーションしたい人
- My資産を「為替リスク・有」資産と「為替リスク・なし」資産にわけ、その評価額とその割合を把握しておきたい人
- この記事のテンプレートでは「表面上の海外通貨建て資産」を「為替リスク・有」資産、「表面上の円建て資産」を「為替リスク・なし」資産と捉えています。(※海外通貨建ては通常ドル建てが多いと思われ、この記事のテンプレートでは海外通貨は全てドル建てです。)
- 家族(複数人名義)のSBI証券の証券口座と銀行口座を一体化して、エクセル・ピボットテーブルでポートフォリオを作成して資金管理を行いたい人(銀行口座を含む)
- シニアの方、シニアの親を持つ方で2世代運用を考えている人
- NISA(一般NISA、積立NISA、ジュニアNISA)の管理もおこないたい人
- 証券会社WEBサイトのMy資産ではなく、自分なりのオリジナルな仕訳をして見える化、可視化、ビジュアル化したい人
- 確認用、検算用として日々の資金管理のサブで別角度から集計をしたい人
これまでに公開したテンプレートに関する記事一覧はコチラです。(リスク別テンプレート一覧はコチラです。)
今回も、ありがと!
いえ、どいたしまして。いつも言ってるように、好きでしてるだけですから。老後破産、老後2000万円問題、と高齢者を取り巻く環境がきびしくなって来ており、暴落リスクだけでなく為替リスクも事前に想定して資金管理をしておかないと人生終わりますね。+親子2世代運用ですね。
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